アドラー心理学は、自分と仲良くなり、より幸せな人生を歩むために必要な考え方を学べる心理学です。その心理学の検定試験があることを知っていますか?
この記事では、
・アドラー心理学を学びたいんだけど、アドラー心理学検定1級ってどうなの?
・アドラー心理学検定というものがあるようだけど、受けた方が良いの?
・資格を取ったら何に使えるの?
という疑問に対して、実際にアドラー心理学検定1級を取得した私が、自分なりの見解をお伝えします。
受験してみようか、どうしようか迷っている方は、参考にしてください(*˘人˘*)
アドラー心理学検定1級とは?
アドラー心理学とは、オーストリア出身の精神科医・アルフレッド・アドラーによって提唱された心理学です。アドラーは「人間の悩みはすべて対人関係である」としており、その悩みの根源を知ることで、幸せの方向へ向かうことができます。
そして、アドラー心理学検定1級とは、特定非営利活動法人日本統合医学協会が主催している検定試験の一つです。日本統合医学協会とは、自然治癒力の向上につながると注目されている代替医療についてのオンライン講座を多く配信していて、独自の検定試験を行っています。
センテナリアン(100歳以上の長寿者を指す言葉)を増やしたいという思いがあり、健康寿命を延ばすためのいろいろな方法を紹介しています。アドラー心理学以外にも、アロマセラピーやメディカルヨガの講座もあり、オンラインだけでなく通学で学ぶことも可能です。
ちなみに、アドラー心理学検定1級に合格すると、このような合格証がもらえます。
これは、実際に私が試験に合格して、いただいたものです(*’ω’*)
しっかりした紙だし、箔押しだし、なんかすごい資格を取得したような気分になります(笑)
アルフレッド・アドラーの背景
アドラー心理学をまったく知らない方のためにおさらいです(*’ω’*)
アルフレッド・アドラーは、オーストリア出身の精神科医であり、20世紀初頭に活動した重要な心理学者の一人です。彼は、フロイトやユングと並び、心理学の発展に大きな影響を与えました。アドラーは個体心理学を提唱し、人間行動の背後には個人的な目標や価値観があると信じました。
アドラー心理学の主要な概念
アドラー心理学にはいくつかの重要な概念が含まれており、アドラー心理学検定1級ではこれらの概念に関する知識が試されます。
個人心理学
アドラー心理学の中心的な概念の一つであり、個人の独自の視点や価値観がその行動や思考に影響を与えるという理論です。個人心理学は、人間の行動を他の人々との関係や環境と結びつけて理解するためのフレームワークを提供します。
生活スタイル
人間の行動や選択に影響を与える基本的な信念やパターンのことを指します。アドラーは、生活スタイルが個人の生活における重要な役割を果たすと考えました。
コンプレクス
アドラー心理学では、特定の挑戦や問題に対処するために個人が発展させた対処戦略や反応のことを指します。コンプレクスを理解することは、個人の行動や反応を理解する上で重要です。
アドラー心理学検定1級の内容
アドラー心理学検定1級は、アドラー心理学に関する理論、概念、および実務に関連するトピックに焦点を当てた試験です。試験の内容には以下が含まれます。
アルフレッド・アドラーの生涯とその貢献
テキストには載っていませんが、アドラーの生い立ちや生涯について、テストに出てくることがあります。アドラー心理学だけでなく、アドラー自身にも興味を持ち、テキスト以外でも調べておくことをオススメします。
個人心理学の基本原則
アドラーが提唱した勇気づけや共同体感覚など、基本的なことを総合的に学び、それが試験に出題されます。聞きなれない言葉は覚えておいた方が良いでしょう。
日常生活に役立てる方法
テキストには、日常生活に役立てる具体的な方法が載っています。具体的な例も記載されていますので、イメージしやすくなっています。
どんな人が受験できるの?
学びたいと思った人は、誰でも学んで受験できます。学習も試験もオンラインで完結するので、忙しいワーキングマザーでも、隙間時間に学習し、受験することが可能です。
学習期間としては、3カ月間設けられているようです。その間に学習し、試験を受けましょう。
もし一度試験に不合格になってしまった場合でも、追加料金はかかりますが再試験が受けられます。諦めずに挑戦すれば、必ず合格できるので、ぜひ挑戦してみましょう!
受験するまでの流れ
アドラー心理学検定1級を受験するまでの流れをご説明します。
申し込む
まずは、ここ↓から申し込みます。
数日後、テキストなどが届きますので、開封して指示通りに設定すると、動画を視聴できるようになります。
学習期間3カ月程度
学習期間は3か月間程度設けられているようです。ちなみに、私は勉強が楽しすぎて、1か月程度で最後まで学習してしまいました!(笑)
ひとつの動画が30分程度なので、子どもたちが起きる前に朝早く起きて、動画を視聴したりしていました。
自分のタイミングで検定試験に挑戦
私のように、さっさと学習が終わった人は、試験もさっさと受けてもOKです。
じっくり学んでから受けたい人は、期限内に受験すればOK。試験自体も自分のタイミングで受けられるのは、とてもありがたかったです。
「今日はパパがいて子どもたちの面倒見てくれてるから、今日受験しよう!」というように、自分の都合で受けることが可能です。
合格すると合格証が送られてくる
テストが終わってスッキリしたら、あとは待つだけです。
合格証が送られてきますが、数カ月かかったような記憶があります。焦らず、のんびり待ちましょう(*^_^*)
アドラー心理学検定1級は役に立つ?
では、アドラー心理学検定1級の資格を取ることは、何に役立つのでしょうか?
以下に、私が実際に検定試験を受けてみて感じたメリット、デメリットについてお伝えします。
メリット
アドラー心理学検定1級を受験して感じたメリットは以下の通りです。
体系的に勉強できる
私は、いろんな本や、ネットからの情報で、アドラー心理学をちょいちょいつまみ食いしていました。それでもアドラー心理学について学ぶことはできるのですが、やっぱり1からスタートして10にたどり着きたい、と思うことありませんか?
学校の教科書は、生徒が理解しやすいように、学ぶ順番が工夫されています。体系的に学ぶことでアドラー心理学の全体像が把握しやすくなるのです。
アドラー心理学を体系的に学ぶことには、多くのメリットがあります。のちに、この学問を深く探求することで、自己理解、目標達成、対人関係の向上、ストレス管理、メンタルヘルスの向上、そして個人の成長と発展が促されます。
アドラー心理学を体系的に学ぶことは、自分自身をより深く理解し、より豊かで意義のある人生を築くための貴重な手段となるのです。
短くまとまっていて全体像を把握しやすい
日本統合医学協会のテキストは、簡潔にまとまっているため、全体像を把握しやすくなっています。専門用語もたくさん出てきますが、動画を見ながらテキストを読むことで、全体像を素早く理解するのに役立ちます。
だらだらと長い文章で書いているわけではなく、短い文章で、かつ図を多用しているので、感覚的に理解しやすくなっています。テキストはカラー印刷されているので、それも見やすい理由でしょう。
動画で話していることがすべてテキストに書いているわけではないので、動画を見つつ、テキストに書き込みながら勉強すると、さらに理解が深まります。
学校に行くことを考えると安くすむ
心理学を学ぶために学校に通おうとすると、数百万円という単位でお金がかかります。それと比べると、かなり安い金額で心理学を学ぶことができます。
臨床心理士のような資格を取りたい場合は、大学に通う必要がありますが、そこまでは必要ないけど心理学を学びたい、と言う場合にはオススメです。
デメリット
逆に、アドラー心理学検定1級を受験してみて感じたデメリットは以下の通りです。
実践向きではない
短く簡潔にまとまっているため、理解はしやすいのですが、アドラー心理学検定1級に合格したからといって、すぐに実践して何かしらの成果をあげることができるか?というと、難しい部分があるかもしれません。
アドラー心理学の全体像を把握するのには向いていますが、そこから深掘りしていき、自分の実生活に落とし込むには、もう少し努力が必要でしょう。
資格が使えるかといえば微妙…
アドラー心理学検定1級の資格を取得し、履歴書に書いたとしても、「この資格があるから採用しましょう」となる企業があるかどうか、今のところは分かりません。どうしても、簿記や医療事務のような、すぐに実務に使えるような資格のほうが、履歴書に書くには良いのではないかと思います。
この資格をどの場面で使うのか?という点を考えると、ちょっとオススメしにくい部分ではあります(^^;
質問ができない
動画とテキストで勉強していて、分からない部分が出てきても、質問ができません。そのため、自分でネットで検索するとか、他の本を読むとか、自分で対処しなければなりません。
試験に合格できる程度の知識があれば良い、というのであれば、テキストと動画、そしてネット検索でも大丈夫でしょう。しかし、さらに深く、日常生活で実践するために理解したい、という場合、もう少し別の学び方が必要になるかもしれません。
資格更新にお金がかかる
合格すると会員証も一緒に届きます。それを確認すると分かるのですが、この資格には有効期限があるのです。↓
つまり、更新しないと資格が失効してしまうということ。更新にはお金がかかります。なので、取得して終わりではない、というところは、デメリットかなと思いました。
ちなみに、もう一度試験を受けなければならない、ということはありません。お金さえ払えば更新はできます。そこはちょっと安心ですね(^^;
こんな人にオススメです
上記のメリット、デメリットを踏まえた上で、アドラー心理学検定1級は、こんな人にはオススメできます。
資格を取るための勉強が好き
とにかく勉強するのが好きだったり、資格を取るのが好き、という場合は、とてもオススメです。
「簡単に取れます」とは言えませんが、しっかりやれば、それだけ確実に取得できる資格です。私は、勉強しているときは新しい知識を得ることにワクワクしました。いつも夜は、子どもたちと一緒に寝落ちしてしまうのですが、試験勉強している間は寝落ちすることなく、寝かしつけのあと起きてきて勉強することができました。「やりたい!」と心から思えると、行動できるものですね(*’ω’*)
アドラー心理学とは何かを体系的に学びたい
アドラー心理学については、「嫌われる勇気」という本や、他のいろんな本を斜め読みして、なんとなくは知っていました。しかし、アドラー心理学について分かった!という感覚がないままでした。
社会の勉強でいうと、「鎌倉幕府のことは分かった、でも全体の歴史の流れが分からない…」みたいな感覚でしょうか。
別に、それでも全然問題はないのですが、やっぱり順番通りに学んでいくことで、全体像が把握しやすくなり、分かった気がしますよね。「アドラー心理学を学んだぞ」という感覚が欲しい方にはお勧めしたい講座です。
アドラー心理学を使って誰かの役に立ちたい
自分が実践するためだけに勉強するのであれば、別に検定試験を受ける必要はないと、私は考えます。しかし、アドラー心理学を使って、ゆくゆくは誰かの悩み相談を受けたり、仕事として活用したい、と言う場合は、やはり「資格がありますよ」と言えることは有利になるでしょう。
世間一般に認知されている資格ではないため、一般企業に就職しようとするときには使うことは難しいと思います。しかし、たとえば起業して、カウンセラーとしてやっていきたい、というような場合は、「アドラー心理学検定1級取得しています」というのは、やはりカウンセリングを受ける人からすると安心感があります。
こんな人にはオススメしません
逆に、アドラー心理学検定1級は、こんな人にはオススメしませんので、他の方法でアドラー心理学を学んだり、他の資格を取得することをオススメします。
就職に有利になる資格を取りたい
この検定試験を受けて合格すると、アドラー心理学検定1級の資格がもらえます。しかし、残念ながら、この資格があるからといって、就職に有利になるかというと、そうとも言い切れません。
理由としては、アドラー心理学検定1級はあまり多くの人に知られていないため、就職先の企業がこの資格を持っていることのメリットを理解していない、というのが一つあります。
たとえば、簿記3級の資格を持っていれば、この業務はできそうだと、具体的にイメージできますが、アドラー心理学検定1級の資格を持っている人がどんなことができるのか、よくわからないでしょう。
この資格を持っていないとできない仕事がある、というわけでもないので、「アドラー心理学を学んだよ」ということを分かってもらえるにとどまります。そして、企業がアドラー心理学について無知な場合、「だから何?」という反応になりかねません。
就職活動を有利にするために資格を取りたいと思っている場合は、アドラー心理学検定1級はオススメできません。
深く、詳しく、アドラー心理学を学びたい
良く言えば包括的に学べる講座ですが、悪く言うと、あまり深くは学ぶことができない、ということもできます。さらっと全体像を学ぶ感じなので、アドラー心理学の全体像は把握できますが、実践に落とし込もうとすると、少し情報不足であると言わざるを得ないでしょう。
ただし、その場合は一般の書籍を何冊か読むことで、徐々に分かってきますので、アドラー心理学検定の勉強を軸にして、そこから派生していくのはアリかなと思います。
アドラー心理学以外にもいろいろなことを学べる
私はアドラー心理学を学ぶために受験しましたが、公式テキストには、アドラー心理学のみならず、人体の構造などの基礎医学や、他の心理学に関する内容も掲載されています。分厚いテキストが届くのですが、アドラー心理学に関する部分は全体の25%程度です。
上の画像で、付箋が見えるでしょうか?そこから下がアドラー心理学で、あとは人体の構造や心理学、心理カウンセリング等について書かれています。
動画で視聴できるのはアドラー心理学のみですが、テキストは75%が他の講座。つまり、アドラー心理学分の金額で、基礎医学や他の心理学まで学べちゃうということです!
テキストで見て、面白そうだな~と思ったら、本講座に申し込むというのもアリでしょう(*’ω’*)
余談ですが、私は医療系の大学出身なので、アドラー心理学以外の部分は学んだことがあるものでした。そう、私が大学で数百万円を積んで学んできたことが、このテキストにギュッと詰まっているのです…(゚Д゚;)
興味がある人は、このテキストを手に入れることを目的に受講しても良いのかな?と思ったりしました(^^;
まとめ:取得しやすい資格なので、挑戦する価値あり!
以上、アドラー心理学検定1級について解説しました。
実用的かどうかでいうと、いまいちな部分はありますが、たとえば「なんとなく自分に自信が持てない…」なんていう人は、取得すれば「アドラー心理学検定1級の資格を持っている」という自信にもなるでしょう。
頑張れば確実に合格できる試験なので、受験してみても良いのではないでしょうか(*^_^*)
お申込みはこちら↓から🐟