下記の記事にて、「嫌な出来事は固定観念が作り出している」ということ、「固定観念の探り方」「固定観念の手放し方」についてお話しました。

上記の記事をお読みいただき、「固定観念に気づけたは良いけど、なんかスッキリしない…」という状態で止まってしまった方へ。
具体例とともに、もう少し詳しい「固定観念の手放し方」を書いてみましたので、ご参考までに(*˘人˘*)
【例えばこんな感じのとき……】
仕事に来たは良いけどダルい…。熱を測ってみたら37.5℃あった!
帰ろうか?それとも、微熱程度だから仕事をしていこうか?迷っていると、ちょっと気に入らない同僚Aさんに「ただの微熱じゃん!元気そうだから、仕事していったら?」と言われてイラっとした!
という場合について考えてみます。
この出来事から、あおいわしには「熱がある人には、休むことを勧めるべきだ」という観念がありそうです。
固定観念が分かったので、逆の観念「熱がある人にも、仕事をやっていけと勧めるのもアリ」というのを考えてみたけれど、それでも相手に対する怒りがおさまらない…。
そんな場合は、以下の記事を読み進めてみてくださいね^_^
「当たり前」はくせものだと知る
もしかして、「熱がある人に休むことを勧めるのは、当たり前」という考えがないでしょうか?
当たり前…つまり、いわゆる一般常識と言われるヤツですね。
一般常識とは、別の言い方をすると大多数の人が持っている固定観念であり、固定観念であることに変わりはありません。少人数か、大人数かの違いがあるだけです。
一般常識と言われると、ついつい「一般常識なんだから、自分が正しい」と思いがちです。しかし、少人数とはいえ、あなたとは別の観念を選ぶ人もいるのです。
自分が正しいということは、つまりは相手が間違えているということになります。
もちろん、相手も、自分が正しくて相手が間違えていると思っているでしょう。
どちらが正解、不正解ということはなく、信じているものが違うというだけ。
【自分の常識は、誰かの非常識】ということが腑に落ちると、気持ちが楽になります。
自分の問題と相手の問題を分ける
「同僚Aさんが仕事をして行けと言うから、仕方なく、具合が悪いけどがんばった。帰ったらさらに具合が悪くなって入院する羽目に。つまり、同僚Aさんのせいで入院になった」
このように考えること、ありませんか?
実はこれ、入院になったのはAさんのせいではなく、あくまで本人・あおいわし のせいなのです。
確かに同僚Aさんは「仕事をしていきなよ」と言ったかもしれません。しかし、そう言われたからと言って、仕事をするか?帰って休むか?の選択権は、あくまで自分にあります。法律でAさんの言うことを聞かなければならないと決まっているわけではありません。
もちろん、Aさんの言うことを聞いておかないと、あとで面倒くさいことになるから…という場合もあるでしょう。
しかし、残念ながらそのような場合であっても、仕事をするか、帰るかの選択権は自分にあり、選択の結果の責任も自分にあるのです。
今度は逆に……
例えば「自分が仕事をしていかないと、Aさんが怒るんだよな…」という場合もありますよね。その際のAさんが怒った原因は、あおいわしのせいではないのです。
Aさんの感情は、Aさんにしか選択できません。あおいわしは、Aさんが怒るきっかけを作ったかもしれませんが、Aさんを怒らせることはできないのです。とっても機嫌の良いAさんを怒らせることって、できないと思いませんか?
イギリスのことわざに【馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない】というのがあります。水を飲ませる機会を作ることはできても、水を飲むか飲まないかは馬次第なんですね。それと同じことです。
もしかしたらAさんには、「少しくらいの体調不良で仕事を休んではいけない」という固定観念があるのかもしれませんし、「私が若いころは微熱程度じゃ帰れなかったんだから!」という嫉妬心のようなものもあるのかもしれません。どんな背景があっての発言かはAさんにしか分かりませんが、これはあくまでAさんの問題であって、あおいわしの問題ではないのです。
相手の固定観念からの発言に振り回される必要はありません。
相手に期待しない
人間がイライラするときは、少なからず相手に期待していることが多いものです。
今回の場合は、「自分は熱が出ていて、病気なのだ。だから、みんな私に優しくしてくれるだろう。熱が出てるんだから『帰って休みなよ』と言ってくれるのが普通」というようなことを、無意識のうちに思ってしまっていないでしょうか?
期待通りの反応が得られなかった時に、人間は怒りを感じるようです。
「友達なんだから、〇〇してくれるだろう」「きっと〇〇のはず」と自分が勝手に思っているだけなのに、相手がその行動をしてくれないと怒りが湧くんですよね。
こうやって文章にすると「自分が勝手に思ってるだけなんだから、相手がやってくれないのは当たり前じゃん!怒る方がおかしいよ」と思えるのですが、その場になると、なぜか怒りが抑えられないんですよね。不思議です(笑)
詳しくはこちら ↓ の本に書かれていますので、ご興味のある方はぜひお手に取ってみてください。本の内容がストンと入ってくると、確かに怒りを感じにくくなります^_^
自分の優先順位を見極める
これが一番大事かもしれませんが…
自分にとって、何が一番大切なのか?
自分にとっての最優先事項は何か?
これを知ることで、相手に何を言われてもぶれない自分になることができます。
今回の場合は、「自分の身体が一番大事」ということが分かっていれば、迷わず「帰って休む」という選択ができるはずです。「Aさんに悪いかな…」とか「Aさんに怒られるかも…」と考えたところで、Aさんの考えや行動を決めるのはAさんです。あおいわしが、いくらAさんのためにと思って行動しても、AさんがNOと言えばNOになるのです。
相手の機嫌を取るために、自分の健康を害しますか?
もちろん「ちょっとくらい体を壊しても、今は仕事が大事!」というのであれば、仕事を選ぶのも良いのです。
大事なのは、常に自分にとって優先順位の高い方を選ぶということ。
優先順位の高い方、つまり、大切な方を選択し続けることで、満足度の高い人生になります。大切な方を選択することに慣れ、満足度の高い人生を歩むことで、誰かに何かを言われても気にならなくなってきます。
まとめ:相手に何を言われても、自分の行動の責任を取るのは自分
以上、固定観念に気づいたあと、それでも気持ちがおさまらない場合に気づきたい4つのことについてご紹介しました。
「そうは言っても……」「頭では分かってるんだけど……」そのように思う気持ち、分かります!もちろん、私も最初からできたわけではありません。
「頭では分かってるんだけど、できないんだよ~(><)」と思っても良いのです。少し落ち着いて冷静になったときに「そうだよね、相手に期待してるから怒りが湧くんだよね」「そうだった、自分のことは自分で決めれば良いんだった」と思い出す。これを繰り返すことで、少しずつできるようになってきます。
続けていれば、いずれはちょっとしたことでは動じない自分になれるでしょう。それまで、感情の乱高下を楽しんでみませんか?
焦らず、ゆっくり進みましょう^_^