現実を変えるためには、行動が必要です。
ラーメンを食べたければ、ラーメンを作るか、ラーメン屋さんに行って注文するか…そのような行動をしなければ、ラーメンを食べることはできません。
嫌な現実から逃れるための方法も、同じです。
仕事が嫌なのであれば、その仕事を辞めるか、好きになる努力をする。義実家とうまく行かずに悩んでいるのであれば、関わらなくて済むようにする、という方法もあります。離れるという選択肢ではなく、良い感じの関係を築く方法については、こちらの記事で紹介しています。
例えば、姑が過干渉なことで悩んでいる場合、今まで何も伝えずに我慢していた人が、
旦那さんを通して要望を言ったり、「こういうのは迷惑なんです！」と行動や態度で示した。それは行動したことになりますので、一歩前進です。
でも、結局、望んでいる現実が手に入らない…。子ども服を大量に買ってこないで欲しいし、アポなし訪問をやめて欲しい。それなのに、現実が全然変わらず、姑はいつまでたっても大量の子ども服を届けてくれるし、アポなしで訪問してくる……。
そう感じていませんか？
確かに、あなたは行動しました。
お姑さんに要望を「言った」し、迷惑だよ～と示す「行動をした」んですよね。思っているだけ、愚痴っているだけ、よりは、全然良いです。現実を変えるための行動をしています。
でも、良く考えてみてください。今回の例の場合、あなたが取った行動は、相手を変えるための行動ですよね。
今の状態は、あなたが望む行動を、お姑さんが取ってくれた場合に限り、問題が解決する状態です。
つまり、お姑さんが、あなたが言うようにしてくれないと、何も解決しないんですね。お姑さんの行動にかかっているわけです。
この違い、分かりますか？
ぶっちゃけ、お姑さんはあなたが言うように、望むように行動する義務はありません。
お姑さんには、お姑さんなりの想いや考えがあって、行動しています。いくらあなたが「家に来るときは事前に連絡ください！」とか、「子どもの服は買ってこないでください！」とお願いしたところで、（たとえそれが一般常識だと大多数の人が認識していることだとしても）それに従わなければならないということはないのです。
もちろん、法律なら守らなければなりません。
だけど、アポなしで訪問することは「家族なら当然」と思っているかもしれませんし、子供服だって、もしかしたら「服くらい買ってあげるのが、ばぁばの仕事」と思っているのかもしれません。
あなたが決められるのは、あなたの行動だけです。姑の行動は決められません。
もしあなたが、「行動しているのに上手くいかない」とお悩みでしたら、もしかしたら無意識に相手の行動決定に介入しようとしているのかもしれません。
もっと言うと、相手の行動をコントロールしたがっているのですね。
あなたは「お願い」しているつもりだと思います。しかし、そのお願いが聞き入れられなくて、相手の行動が変わらず、あなたは困っているんですよね？
相手は、その行動をやめる気がないのだから、お願いしただけではダメ。ということは、行動をやめてもらうには、やはり相手の行動をコントロールする必要があります。そうしないと、あなたの望む環境にはならないということですね。
行動しているのに現実が変わらないと感じる場合は、無意識に、相手の行動を変えようとしてしまっているからかもしれません。
この場合、現実が変わらないのは当たり前です。
もう一度言いますが、あなたが変えられるのは、自分の行動や思考だけ。相手が、相手の行動を変えてくれるようにお願いしたり、促したりすることはできても、完全に変えさせることはできません。
ではどうしたら良いのか。
それは、あなたはあなたの行動や思考しか変えられないことをしっかり認識し、相手の行動が変わらなくても気持ち良く過ごすことができる方法を考える。望む現実を少しずらすのです。
A大学に入りたかったけど、成績が追い付かないから、入れそうで同じ学科のあるB大学にしよう。そんな感じですね。
あなたは、「大量の服を買ってきてくれること」や「アポなしの訪問」の何が嫌なのかを把握していますか？
服がいっぱいになりすぎてチェストに入らない。でももらい物だから捨てられない。ぐちゃぐちゃの部屋を見てイライラする…。だから嫌。
そんなときは、姑の性格にもよりますが、誰かにあげたり、泥遊びなどのときに使って汚して捨てたり、チェストに入れずに段ボールにしまってしまう。自分がイライラしない方法を考えてみるのも良いでしょう。
趣味じゃないから着せたくない！そもそも干渉してくること自体が気に入らない！
そんなときは、趣味じゃないとハッキリ伝えるのも良いですし、一度着せて写真だけ撮って、あとは処分でも良いし、着せたくないのであれば着せなくても良いのではないでしょうか。干渉してくること自体気に入らないのは、度が過ぎていなければ、「自分の学び、魂の成長になる」と割り切って、受け入れる方向で考えても良いでしょう。それも嫌なら縁を切る覚悟も必要かもしれません。
アポなしの訪問が嫌なのは、汚い部屋を見られて「ダメな嫁」と思われるのが嫌だからかもしれませんし、姑の前ではゆっくり休めないからかもしれません。だとしたら、「ダメな嫁と思われても大丈夫！」と思えたり、「姑の前で休んだって全然OK！」と心から思えるようになれば、アポなし訪問は怖くありません。
姑が訪問しないようにあの手この手で策を講じるよりも、自分の心をしなやかにして、「訪問されても平気な自分」を作ることの方が、簡単だと思いませんか？
みんな、自分が悪者になるのは嫌なものです。だから、「ハッキリ伝えると角が立ちそうだから、私の行動で察して欲しいなぁ…」という思いから、決定的な行動ができず、モヤモヤが続くのです。
「角が立つのが嫌だ」と言う思いが強いのであれば、相手が行動を変えてくれなくても、心穏やかに過ごせるような自分になりましょう。
そのための方法として、魂を成長させることを推奨しています(*˘人˘*)
