完全同居だからこそ起こる、嫁姑のトラブルというのは存在します。
いろいろありますが、その中から、私も経験した2つのトラブルについて語りたいと思います。
同居トラブルあれこれ
同居で起こるトラブルというのは、たいていは価値観の違いから生まれます。
親子であっても価値観は違います。この価値観の違いにどこでどのように折り合いをつけるか。同居トラブルの解消は、それに尽きます。
ご飯にケチつけられる
同居の場合、あなたがご飯を作ることもあると思いますが、お姑さんやお舅さんはあなたのご飯を「おいしい!」と食べてくれますか?
私は、もともと料理が苦手……というか、まったく興味がありません。
「おいしく作ろう!」なんてあまり思ったことがなく、「食べられれば良いや」という感じなので、料理ができる方に比べるとプライドも低く(笑)「おいしくない」と言われたとしても、「まぁそうですよね」と思えるでしょう。
とはいえ、まったく気にならないかと言われると……自分は下手だ、興味がない、と思っていても、実際に口に出されたり、行動で「あなたの料理、おいしくない」と示されると、凹むものです。
以下は私が実際に経験したエピソードです。
勝手に味を変えられた!
私は、料理が苦手だから教えて欲しい、と姑に伝えてあったので、一緒に台所に立つときは包丁の使い方から味付けの仕方まで、教えてくれました。
これは、私が望んだことなので良いのです。コミュニケーションにもなりますしね。
ただ、ある日のこと。野菜炒めを作っていた私は、少し台所を離れました。野菜炒めは特別教えてもらったわけではなく、私のオリジナル料理です。
そして戻ってきたところ、姑が何やら私が作っていた野菜炒めに細工をしている様子……。
なんと、塩味の野菜炒めを作っていたのに、カレー味になっていたのです!
確かに、「料理が苦手だから教えて欲しい」とは言いました。料理が苦手だという自覚があるので、味にも自信がありません。でもね、だからと言って、私がいないときに味をこっそり(?)勝手に変えるのってどうなの!?(゚Д゚;)
たとえば、「うちは野菜炒めをカレー味で作ることが多いんだ」とかなんとか説明してくれるなら、納得できるんですよ。「そうなのかー、だったらそういう風にしよう」と思えるんです。
だけど、駄作とはいえ、いわゆる「自分の作品」に勝手に手を加えられたことを、私は許せなかったのです。旦那に、「あなたのお母さん、非常識じゃない!?」と詰め寄ったりもしました。
私自身が否定されたと感じた
魂が成長し、姑の性格も把握してきた今は、「姑は他者のために良かれと思っていろいろ勝手にやってしまう人」と分かっているので、そこまで頭にくることはなくなりました(*’ω’*)
あなたは、料理にケチをつけられたことがありますか?
料理の得意な方なら文句を言われることもないかもしれませんが、もしかしたら「うちの味じゃない!」と拒否されることはあるかもしれませんね。
料理が苦手な方は、いくら苦手とはいえ、ケチつけられると凹みますよね。
そんな時、あなたはどうしていますか?
- イラっとするけど、水に流している。
- 水に流しているはずなのに、あとで思い返してイライラしている。
- そもそも許せないので、旦那に対して怒りを爆発させている。
- 子どもに八つ当たりしている。
- その場で姑に「ケチ付けるな!」と言う。
いろいろな反応があると思いますが、まず、ケチをつけられたときにあなたの中でなぜイライラが起こるのかを考えたいと思います。
ケチをつけられると瞬間的にイラっとするのは、自分がないがしろにされた、自分が大切にされていない、つまり「自分自身が否定された」と一瞬で自分が判断したから怒りが湧いたのです。
また、喜んでくれると思っていた、もしくは喜ばれないまでも「否定されない」と思っていたのに、その期待が外れたため、怒りが湧いたのです。
たとえば、自分でも「この料理、おいしくない」と思っている料理に対して「おいしくない…」と言われても、まぁ少しはショックを受けますが、そこまで落ち込むことなく「だよね~」と言えると思います。この場合のショックを受けるという感情は、前者の「自分が否定された」感じがするため起こる怒りでしょう。
怒りの感情が起こるメカニズムについては、以下の記事で紹介している本を読むととても良く分かります(*’ω’*)
ここでは、まず「料理が否定されただけであって、あなたが否定されたわけではない」ということを覚えておいてください(*’ω’*)
あなたが作った料理であっても、あなたが否定されたわけではありません。あなたの作った「料理」がおいしくなかっただけ。もっと言うと、料理がたまたま「姑の口に合わなかっただけ」です。食べる人が食べれば美味しいのに、姑がおいしくないと「判断した」だけです。
あなたが悪いわけではないのです。
自分で納得できる方を選択しよう!
とはいえ、結局姑も毎日食べるものだし、おいしくないと言われ続けるのは凹みますよね。
ここから先は、あなたの判断になります。
姑においしくないと言われ続けても自分の味を貫くのか?姑が美味しいと感じる料理を作ると決めるのか?
どちらか選択することができます。
「姑においしくないと言われるのは癪に障るけど、味を変えるのはもっと癪に障る!」
なんて思うかもしれませんが……(笑)
ひとまず、料理にケチつけられてもあなたが否定されたわけではない、あなたが悪いわけではない、ということに気付いていただけると嬉しいです(*^_^*)
家事を丸投げされる
同居のメリットはなんといっても、家事を分担できること!ですよね(*^_^*) 旦那さんが協力的なら良いのですが、協力的な旦那さんであっても、意外と細かいところには気が付かないことが多いもの。かゆいところに手が届くのは、やっぱり女性だったりするのは、脳の構造上仕方のないことなのかもしれません。
そんな同居のメリットを享受できない場合があります。
お姑さんが、家事をやってくれない!なんていう方、いますよね!
茶碗洗いは私だけにやらせる姑
私の場合は、今現在は敷地内同居のため、それぞれの家の家事はそれぞれで行っていますが、夕飯は一緒に食べています。夕方5時くらいには義両親の家に子どもたちと移動し、そこで夕飯を作って食べ、片付けて、寝る直前に自分たちの家に帰ってくるという生活スタイルです。
うちの姑は、結構いろいろやってくれるタイプではあるのですが、夕飯後の食器の片付けだけは、ほとんど手伝ってはくれません。主人の祖母(子どもたちのひいばあちゃん)が食器を洗ってくれようとしても、「あおいわしがやるから、ばあちゃんはやらないで!」と、逆に怒られてしまっていました(;’∀’) うちは、大きいばあちゃんより中ばあちゃんの方が強いようです(^^;
私が茶碗洗いに入ると、食器を下げるのは主人の仕事。主人がいないときは姑もやってくれますが、ほとんどは居間でのんびりテレビを見ています。
最初のころは、すっごく頭に来ていました(;’∀’)
平日は、夕飯を姑が作ってくれるので、片付けくらいは私が……と思っていたので良いのですが、土日祝日の私が休みの日は、夕飯を私が作ります。だったら、たまには食器洗いをやってくれても良いのでは……?と思うのですが……やる気配なし。私が用事があって他のことをやっていると、テーブルも流しもそのまんまの状態です。
だからといって、いじわるでやっているというわけではなさそう……。
もしかしたら、素で「家事は分担するものではなく、嫁がやるもの」と思っているかもしれません。
いや、本人に聞いたわけではないので分かりませんが(^^;
考え方を変えてストレスを緩和
で、最初こそイライラして、なんで私だけやらなきゃいけないの!?と思っていた私ですが、最近は自分の仕事として受け入れられるようになってきました。もちろん、機嫌が悪いときや疲れているとき、ムシャクシャしているときは「なんで私ばかり!?たまにはやってくれても良いじゃん!!ケチー!!!」と思ったりもします(笑)
が、普通以上の気分のときは、「私の仕事だし、ちゃっちゃとやってしまいますか!」と思えるようになりました。
私になにがあったのでしょうか……?(笑)
もちろん、姑と相談して「姑さんもやってくれませんか?」と交渉するのもありだと思います。が、私はそれはやりませんでした。衝突のタネを増やすよりも、私がやってしまった方がいいや、と思ったので。
ここで大切なのは、自分の機嫌を常に(とは言わないけれど、できるだけ)良い状態にしてあげることです。
例えば、仕事で失敗して帰ってきた日にする茶碗洗いと、すっごく大好きなバンドの生演奏を聴いて帰ってきた日にする茶碗洗いとでは、毎日やっている茶碗洗いでも気分は違いますよね?
仕事で失敗した日は、それこそ「なんで手伝ってくれないのよ!」と怒り爆発かと思いますが、一日中楽しいことをして気分の良い日であれば、「茶碗洗いくらい鼻歌歌いながらやっちゃうわ♪」とルンルン気分でスポンジに洗剤を付けるでしょう。
あなたの気分次第で、同じ作業も楽しくできたり、苦行になったりします。せっかくなら、苦行よりも楽しくできた方が良いですよね。
自分で自分の機嫌を取る
大嫌いな茶碗洗いも、事前に自分の気分を楽しい気分に盛り上げておくことで、楽しい時間になっちゃったりします。最近の私は、ある意味誰にも邪魔されない時間だということに気づいたので、オーディブルで本を聞きながら茶碗を洗っています。
嫌な作業も考え方、使い方次第。
あなた次第なのです(*^_^*)
考え方を変えるか、物理的に距離を置くか、決めるのはアナタ
以上、完全同居をした場合に考えられるトラブルについてお話しました。
義両親は、言ってしまえば他人です。他人と一つ屋根の下で生活するのは、生半可な覚悟ではできません!(と私は思っています)
自分が考え方を変えることで、穏やかに過ごすことができるのであれば、そうするに越したことはないかもしれません。でも、どうしても肌に合わないということもありますよね。そんなときは、我慢せずに物理的に距離を取ることも必要だと、私は考えます。
金銭的に余裕がないからムリなんです( ノД`)シクシク…
というあなたは、我慢して同居を続けるのと、金銭的な自立を目指して努力をするのと、どちらの道が自分がより幸せになれるか、今一度考えてみてくださいね(*^_^*)