姑から嫌みを言われて困っているお嫁さんは多いと思います。
そんな、精神的なダメージを受ける「嫌味」ですが、2種類あるのをご存知ですか?
今回は、それぞれの嫌みに対する対処法をお話します。
姑に悪気がない場合
「姑に悪気がない場合」の対処法です。
「悪気がない」というのは、「あなたに対するマイナス感情から言っているわけではない」ということ、と定義させていただきます。
姑の、その時の言動には悪気がなかったとしても、「そもそも、嫁に対してマイナス感情を持っている」ような姑の場合は、「悪気がない」には含みません。
それでは、姑に悪気がない場合について見ていきます。
姑に悪気がない場合は、多くの場合、受け取るこちら側の問題であるということ。
嫌みに聞こえるとき、以下に示す状態になっていないでしょうか?
構えすぎていませんか?
「姑になにか言われたら嫌だなぁ…」「とにかく、何事もなく、平穏に暮らしたい!」「怒らせないように、機嫌悪くならないように…」
こんな感じで、姑といざこざを起こしたくないがために、ビクビクしているのではないでしょうか?「姑は、嫁に意地悪をするもの」というイメージがある場合も、あるかもしれません。
風船をいっぱいいっぱい膨らませると、ちょっとしたことでパンっ!と割れてしまいます。あなたも、大きく膨らませた風船状態なのかもしれません。
風船は、空気が少しでも抜けていれば、ある程度押してもすぐに元に戻ることができます。
「次はどんなこと言われるのかな!?」「嫌なことだったらどうしよう…」と構えすぎず、少し肩の力を抜いてみましょう。大丈夫、姑はあなたを攻撃しようと思って言っているのではなく、ただ目の前の事実を口にしているだけなのです。
コンプレックスがあるのでは?
おかずの魚を焦がしてしまったときに、姑が「あら、焦がしちゃったのね」と言ったとします。
もし、あなたが料理が得意で、普段は上手に作れるけど、今回はたまたま焦げちゃっただけだったら、「あちゃー、やっちゃった…」と思うことはあっても、今回はたまたま失敗しただけだ、と思えるでしょう。
しかし、もしも料理に自信がなく、さらにそれを気にしていた場合……。
いつもあまり上手にできない上に、今回も失敗。落ち込んでいるところに、追い打ちをかけるように「あら、焦がしちゃったのね」と言われたら…。「もしかして、料理下手だなぁと思ってるかな…?」「こんな嫁を貰って、旦那は不幸だと思ってたりして…」など、姑の言葉を悪い方に拡大解釈してしまっているかもしれません。
姑は、目の前の事実を口に出しただけで、それ以上の意味があるわけではないということを、思い出しましょう。
あなたが姑にマイナス感情を持っているのかも?
もしかしたら、姑があなたに…というよりは、あなたが姑にマイナス感情を抱いているのかもしれません。
あなたは「鏡の法則」というものをご存知でしょうか?鏡の法則とは「現実に起きていることは結果であり、原因はあなたの中にある」というものです。
私なりに説明させていただきますと、「あなたが姑にマイナス感情を持っているから、姑があなたにマイナス感情を持っているように見えるのだ」ということです。
魚を焦がした時に「あら、焦がしちゃったのね」と言われたとき、「ダメな嫁ねぇ」と聞こえていたのは、あなたが「魚を焦がすのはダメな嫁だ」と思っているからです。
今度ためしに、無理やりにでも「姑は私に好意的だ」ということにして、姑の言動を受け止めてみてください。「あら、焦がしちゃったのね」というセリフが、「大丈夫?火傷しなかった?」に聞こえるかもしれませんし、そのあと魚焼きグリルを掃除してくれる姑が「こんな嫁に任せていられないわ!」ではなく、「いつも料理作ってくれるから、片付けくらいは私がやるわ!」というニュアンスに見えてくるかもしれませんよ。
「頭では分かってるんだけど、感情がついていかない!」ということ、ありますよね。
そんなときは、焦らず、まずは自分の心を満たすことから初めてみましょう(*^_^*)
意地悪で嫌みを言っている場合
「意地悪で嫌みを言っている場合」の対処法についてです。
つまり、姑が、あなたに対してマイナス感情を持っている場合ということになります。
嫌みを言われても「気にしない」自分になる
もし姑が、あなたに対してマイナス感情を持っていたとしても、あなたにはどうすることもできません。
「それでは対処ができないじゃないか!」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
確かに、「嫌みを言われないようにする」ことはできないかもしれませんが、「嫌みを言われても気にしないようになる」ことは可能です。
方法を説明する前に――
人間は、誰に対してどんな感情を持つのも自由です。あなたが姑を嫌っても、逆に姑があなたを嫌っても、それは自由なのです。
極端なことを言えば、「嫌いだから相手に嫌みを言う」ことも自由。言われた方は、たまったものではありませんが…。嫌みを言う人の人間性は、あまり褒められたものではないと感じてしまいますが、嫌みを言ったからといって罰せられるわけでもありません。
姑が、あなたに嫌みを言うことは、法的に制限できるものではないのです。
ではどうするか?
それは、「姑の課題」と「自分の課題」を分けて考えることです。
「姑の課題」と「自分の課題」を分けて考える
嫌みを言うか言わないか、というのは、姑が決めることであって、あなたが介入できることではありません。姑の口から嫌みが飛び出ないように、口にチャックをできれば良いのですが…そんなこと、物理的にはできませんよね。
姑が、あなたに対してどんな感情を持ち、どんな対応をするか、それは、あなたが介入するべきあなたの課題ではなく、姑が解決するべき姑の課題なのです。
「解決」という言葉を使いましたが、姑は問題と思っていないので、解決しようとも思っていないでしょうけれど…(^^;
それに対して、あなたの課題はというと、姑の言動をどう受け止めるか、という部分です。
・姑に嫌みを言われたから、怒りに身を任せ怒鳴り散らすのか?
・姑に嫌みを言われたが、キレイさっぱりスルーして、自分がやりたいことに集中して良い気分を続けるのか?
あなたは選べるのです。
あなたがするべきことは、姑をどうにかすることではなく、あなた自身をどうにかすること。姑の課題は、姑に任せてください。あなたは、あなたの課題に集中しましょう。
ここまで読んでくださってありがとうございました!